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夜尿症・小児虚弱体質



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夜尿症・小児虚弱体質について

遺尿と訳されれている言葉の本来の意味は、無意識に排尿するという意味であるが、現実的には、膀胱機能の調節を獲得している年令(通常は3歳頃までに完成する)に於ける夜間睡眠中の排尿、つまり夜尿症を指す。これに対して昼間の遺尿を昼尿症ともいう。

原因』 夜尿症の原因もまた種々様々で心因性のもの、心の葛藤などが原因となるが、漢方的の次の5つに分類できそれぞれの処方を考慮すると良い。
 
症状
膀胱の筋肉の緊張が強すぎる場合。
括約筋が弱い場合。
脊髄反射が鈍い場合。
中枢の反応が鈍い場合。
冷え症の体質の場合。





小児虚弱体質・夜尿症

小建中湯(しょうけんちゅうとう)
黄耆建中湯(おおぎけんちゅうとう)
桂枝加竜骨牡蠣湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)
柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)
越婢加朮湯(えっぴかじゅつとう)



@小建中湯[解説](金匱要略)
 本処方は、小児によく見られる、夜尿症、反覆性臍疝痛(へそせんつう)の代表処方です。本方は、小児に用いることが多く、虚弱児の体質改善、体力増強を目的として用います。虚弱体質で、筋肉の発育もよくなく軟らかい、動作が不活発でおとなしい、根気がなく、甘えん坊である、姿勢が悪い、脚が弱い、おしっこが近い、よく発汗し夏季には、よくあせもを出す、甘いものやジュースなどを好む、間食をよくする、などの傾向が見受けられます。また、小児や虚弱者の便秘に対して用います小児に限らず大人でも、胃腸虚弱で疲労しやすい人にはしばしば用いられます。

◆本処方は虚弱体質で疲労しやすく、のぼせ、腹痛や動悸(どうき)があり、冷え性で手足がほてり、排尿回数、尿量ともに多いものに適応されますが、他に次の症状に応用されます。加減は竜骨、牡蠣をを加味すると、守備範囲が広くなる。膀胱の括約筋の緊張が強すぎる場合など。
夜尿症、胃弱・胃下垂・胃アトニー症 胃アトニー 減酸症 小児下痢 腹膜炎 小児便秘に証に随って応用する 。

小建中湯加減:[構成生薬]
桂枝(けいし):生姜(しょうきょう):大棗(たいそう):芍薬(しゃくやく): 甘草(かんぞう):竜骨(りゅうこつ):牡蠣(ぼれい): 以上を煎じて滓(かす)を除き、膠飴(こうい):20を加えて、再び火にのせ、煮沸すること5分間で止め、これを服用します。1日2回程度の服用が目安です。



A黄耆建中湯[解説](金匱要略)
上記小建中湯よりは、全身的な、虚弱の者の夜尿症に用いる。
又、鼻炎、寝汗などに良い。膀胱の括約筋の緊張が強すぎる場合など。

黄耆建中湯[構成生薬]
黄耆(おおぎ):桂枝(けいし):生姜(しょうきょう):大棗(たいそう):芍薬(しゃくやく): 甘草(かんぞう):竜骨(りゅうこつ):牡蠣(ぼれい):
以上を煎じて滓(かす)を除き、膠飴(こうい):20を加えて、再び火にのせ、煮沸すること5分間で止め、これを服用します。1日2回程度の服用が目安
です



B桂枝加竜骨牡蠣湯[解説](金匱要略)
浅田宗伯は小児の遺尿にこの処方を推奨している、虚労、失精の主方であるが、小児の夜尿症で、神経が細やかで、足の冷えやたり、寝ぼけて漏らしても起きないと云う体質に応用する。括約筋が弱い場合など。

桂枝加竜骨牡蠣湯[構成生薬]
桂枝(けいし):生姜(しょうきょう):大棗(たいそう):芍薬(しゃくやく)::甘草(かんぞう):竜骨(りゅうこつ):牡蠣(ぼれい):



C柴胡桂枝湯[解説](傷寒論)
小児の遺尿にこの処方を用いるは、風邪を引きやすく、微熱が出やすかったり慢性鼻炎など、神経が細やかで、足の冷えやたり、寝ぼけて漏らしても起きないと云う体質に応用する。加減は竜骨・牡蠣・黄耆など用いる。

柴胡桂枝湯加減[構成生薬]
柴胡(さいこ):黄ゴン(おおごん):半夏(はんげ):人参(にんじん):桂枝(けいし):生姜(しょうきょう):大棗(たいそう):芍薬(しゃくやく):甘草(かんぞう):黄耆(おおぎ):竜骨(りゅうこつ):牡蠣(ぼれい):
<柴胡桂枝湯:応用例>
○○○○の母です。坂本様のお陰で、病気も快方に向かい感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました。今では以前の浮腫もなく、あれほどティッシュを欠かせなかった鼻炎も影を潜め、そしてなによりもいちばんの悩みでした夜尿症も信じられない位、良くなりました。これですっかり全治したのかと言うと、正直判りません。その為、現在様子を見ている状態です。又再び、お世話になる事になるかも知れませんが、その時は又、よろしくお願い致します。



D参耆湯[解説](医療衆方規矩)
体力が弱く、夜尿症で、中枢の反応が鈍い場合、寝ぼけて漏らしても起きない、夢遊病の様な行動を起こすと云う体質に応用する。膀胱括約筋の力が弱いか、弛緩していて、漏らしても感覚が鈍く起きないなどに応用する。

参耆湯[構成生薬]
人参(にんじん):陳皮(ちんぴ):黄耆(おうぎ):茯苓(ぶくりょう):当帰(とうき):地黄(じおう):白朮(びゃくじゅつ):益知(やくち):升麻(しょうま):肉桂(にっけい):甘草(かんぞう):



E越婢湯[解説](金匱要略)
比較的に体力が有って、夜尿症で、中枢の反応が鈍い場合、寝ぼけて漏らしても起きない、夢遊病の様な行動を起こすと云う体質に応用する。寝起きを良くし、頭をはっきりさせる麻黄を主役として処方する。中枢の反応が鈍い場合などに応用する。

越婢湯[構成生薬]
石膏(せっこう):生姜(しょうきょう):大棗(たいそう):甘草(かんぞう):麻黄(まおう):蒼朮(そうじゅつ):


<民間薬、黒焼き>
F孫太郎虫
ヘビトンボの幼虫、小児疳・寝小便に応用する。
4〜5匹/日・付け焼きで食用。

G反鼻
マムシ(蝮)の皮をさり、内臓を除去して乾燥させたもの。
五八霜(ごはっそう)とも云う。体力の弱い人の夜尿症に用いる。

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考になる処方名

小建中湯 ●黄耆建中湯●八味丸
 ●柴胡桂枝湯 ●葛根湯  ●白虎湯 
●桂枝加竜骨牡蠣湯 ●苓姜朮甘湯
●六味丸 ●越婢加朮湯


・・・・上記の処方は、選択しえる参考漢方処方です。・・・


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