TOPに戻る。
病名別解説
多汗症・発汗異常
わきが・すそが



病名別解説に戻る

電話:055-222-7018




多汗症・わきが・発汗異常について

多汗症で問題になるのは、神経過敏自律神経失調症による多汗症が、多くを占める、これも体質的傾向によるもので、身体が虚弱な場合、衰弱したときなどにも多く見られる、
交感神経の興奮によって、手、足の裏にかく汗は、温熱性発汗と区別 して精神性発汗と云われている、
又、水毒(水太り)、皮毛のしまりの悪さ、わきが・すそがなども、漢方で体質改善をはかると良い、
又、婦人血の道に伴う多汗にも、症状に随って漢方薬を応用するとよい。



漢方薬が証にあっているか?
防己黄耆湯を医療機関で多汗症に出してもらったが、効いているか分からない、という質問があります。少なくてもエキス剤としての原料の黄耆の量、さじ加減も問題になります。防己黄耆湯を多汗症に用いるにはいくつかの加減が必要になります、オーダーメイドで有れば、効き方も良いでしょう。

又、口の渇き水分の取り方小便の出方などによっては、他の証に合った処方を選択しなければなりません。ご注意下さい。

黄耆・竜骨・牡蠣・防已の薬徴
◎『黄耆』=味甘微温、外を補い堅きを緩め,寒を除くことを司る、故に自汗、盗汗を治し、肌の滞を消す。
◎『竜骨=頭を休め、気を落ち着かせ、疲労を取り去る作用があり。
◎『牡蠣=体の水気を除き、驚きを鎮める効果があります。
◎『防已』=薬徴に曰く、水を治するを司る、気を増し外部に有る水を利す、故に風水、皮水、を治し身重きを主る。







多汗症・わきが・すそが・異常発汗

防已黄蓍湯(ぼういおうぎとう)
五苓散(ごれいさん)
桂枝加黄耆湯(けいしかおおぎとう)
柴胡加竜骨牡蠣湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)
玉屏風散(ぎょくへいふうさん)
白虎湯(びゃっことうかげん)
荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)
五苓散合九味檳榔湯(ごれいさん、くみびんろうとう
竜骨牡蠣湯(りゅうこつぼれいとう)
竜胆瀉肝湯(りゅうたんしゃかんとう)



@防已黄蓍湯:[解説](金匱要略)
 本処方は、色白・色白で無くとも筋肉が柔らかい体質の人の多汗症として用いられます。中年以降の女性で、運動不足の人にこのような症状が多く見受けられるようです。
本処方は、多汗症腋臭、体臭には、加減が必要です。汗かきで体が重く疲れやすいといった症状のある体質の人によく適応します。

防已黄蓍湯加減:[構成]
防已(ぼうい):黄耆(おうぎ):朮(じゅつ):生姜(しょうきょう):大棗(たいそう): 甘草(かんぞう):茯苓(ぶくりょう):牡蠣(ぼれい):
<防已黄蓍湯・牡蠣茯苓>
牡蠣、茯苓を加味すると良い、
防已茯苓湯という処方の方位になる、此の処方は体全体に水気があって浮腫とある、水の停滞である、色白で痩せているとか、太っているには関係ない、皮膚の表面の水はけの悪さと考えても良い、牡蠣は水気を除く作用があり、主役の黄耆自汗、盗汗を治し肌表の滞を消す、気分の落ち込みにも良い、多汗症の症状に随って応用する。



A五苓散:[解説](傷寒論)
 
本方は細胞間隙(さいぼうかんげき)に停滞する過剰水分を血液に呼び戻し、腎臓に送り、口渇(こうかつ)を治し利尿(りにょう)をはかります。皮膚からでる玉の様な汗、便の方に水分が滞り、水分を取る割に小便が少ない、などが目標になり、症状に随って応用します。
此の処方は、水毒(過剰な水)を小便に導いて、を調節してくれる作用がある。

五苓散:
構成]
沢瀉(たくしゃ): 白朮(びゃくじゅつ):茯苓(ぶくりょう):猪苓(ちょれい): 桂枝(けいし):
<その他類似の処方鑑別
口渇がひどくて水を飲み尿のでが悪くて、汗の出る者は五苓散
口渇がひどくて水を飲み、汗が多く、尿もよく出る者には、白虎湯
口渇が無くて、汗が流れるように出て、尿のでの少ない者には茯苓甘草湯



B桂枝加黄耆湯:[解説](傷寒論)
 多汗症、盗汗 虚弱者の異常発汗、 多汗症にて皮膚のしまりが悪く、血色悪い、足が冷える、吹きでものができやすいものに適応する。此の処方は、水毒(表在性の水毒)を調節する作用が有る。竜骨牡蠣湯の加減は身体疲れやすく動悸ありめまいの有る者、頭重き者、驚き易く汗などかき易き者に、症状に随って応用する。

桂枝加黄耆湯:[構成]
桂枝(けいし):芍薬(しゃくやく):大棗(たいそう):生姜(しょうきょう):甘草(かんぞう):黄耆(おうぎ):竜骨(りゅうこつ):牡蠣(ぼれい):
桂枝加黄耆湯・竜骨牡蠣湯:[応用例]
多汗症、
顔色白く、栄養状態は良。10代の時から、全身に汗をかきやすく、腋の下から汗がにじみ出る、白い下着に汗が黄色く付く、臭いはさほどではない。小児の時から、虚弱である、小便の量は普通。疲れたり、夕方になると汗が出やすくなる。足は冷え、又驚き易く汗をかきやすい。

 桂枝加黄耆湯・竜骨・牡蠣湯を服用した。
数ヶ月後、汗の出方は少なくなった。疲れも遠のいてきた。腋、手、足の裏もスッキリしてきた、桂枝加黄耆湯は虚弱な者に使用する、多汗症に証に随って応用する。



ブログ・多汗症

<患者様からのメール>
お世話になっております。
処方していただいた煎じ薬を飲み始めて、3週間ほど経ちました。
相変わらず汗はたくさんかきますが、汗の臭いは以前に比べてほとんど気にならなくなりました。きつい臭いとかワキガのような臭いは、今のところ全く感じません。
気がつけば、気分もなんとなくゆったりした感じでいつも落ち着いていて、イライラすることもありません。便通の方はお通じのない日もありますが、便秘の不快感を感じることはあまりないです。
煎じ薬の味も、しっかり煮詰めるととても甘くて美味しくいただいてます。
美味しいので毎日煎じて飲むのも苦になりません。
味見をした友人が苦いというのが信じられません。
体質改善までたどりつくには、まだ数ヶ月もかかるのかもしれませんが、
思ってもみないほど早く効果があらわれたので驚いています。
こんなにすぐに効き目がわかるものなのですか?また1ヶ月分、お願いしたいと思います。
※(考察)体質に合った漢方薬は、比較的に服用し易いものである。



C柴胡加竜骨牡蠣湯 :[解説](傷寒論)
 此の処方は、上半身に汗をかきやすく、暑がり、のぼせやすく、自律神経の緊張状態の強いタイプの多汗症に用いる。処方中の竜骨・牡蠣気持ちを落ち着かせて、のぼせによる汗を静める、若い人にてもストレス性の多汗症によく、汗の引きが早くなり、気持ち的にも余り気にしなくなる。症状に随って応用する。

柴胡加竜骨牡蠣湯
:[構成]
胡(さいこ):半夏(はんげ):茯苓(ぶくりょう): 桂枝(けいし):黄今(おうごん):大棗(たいそう):生姜(しょうきょう):竹節人参(ちくせつにんじん):竜骨(りゅうこつ): 牡蛎(ぼれい):


D玉屏風散:[解説](丹渓心方)
 
補益の方として、『黄汗(おおかん)=汗が黄ばみ』風、寒、の感受により、背中に悪寒などが有り、汗、自汗など証に随って、衛陽不固、湊理虚疎に応用します。
多汗症・腋臭の漢方薬に応用する。

玉屏風散:[構成]
黄耆(おおぎ): 白朮(びゃくじゅつ): 防風(ぼうふう):



E白虎湯加減:[解説](傷寒論)
 
本方は口渇(こうかつ)を訴え、小便の量も多い者に使用する。内熱(体の中の熱)表面は冷えているが、本人は暑がる、皮膚からでる玉の様な汗、皮膚の痒みなど証に随って応用します。

白虎湯加減:[構成]
黄連(おおれん):知母(ちも):粳米(こうべい):石膏(せっこう):甘草(かんぞう):



F荊芥連翹湯:[解説](一貫堂)
 
本方は手、足の裏に汗をかき、油汗、青年期の皮膚病、ニキビ、鼻炎・腋臭に応用する。

荊芥連翹湯:[構成]
柴胡(さいこ): 当帰(とうき): 芍薬(しゃくやく):川窮(せんきゅう): 地黄(じおう): 黄蓮(おうれん):黄今(おうごん): 黄柏(おうばく): 山梔子(さんしし):連翹(れんぎょう): 桔梗(ききょう): 白止(びゃくし): 荊芥(けいがい): 薄荷葉(はっかよう):甘草(かんぞう):防風(ぼうふう):枳殻(きこく):



G五苓散合九味檳榔湯:「解説」(勿誤薬室方函口訣)
多汗症にてだるさを訴え、足がぬける様にだるい、顔、まぶた、手が腫れぼったくなる、体の水はけが悪くなると、気分が鬱的になる、又足に(浮腫)むくみが出る、寝る時に足を高くしないとせつない、坂道を上ると動悸がするなど足のだるさを訴え、足がむくむ、汗をかく体質の証に随って応用する。

五苓散合九味檳榔湯:「構成」
沢瀉(たくしゃ):蒼朮(そうじゅつ):茯苓(ぶくりょう):猪苓(ちょれい):桂枝(けいし):檳榔子(びんろうじ):厚朴(こうぼく):陳皮(ちんぴ):蘇葉(そよう):木香(もっこう):甘草(かんぞう):生姜(しょうきょう):大黄(だいおう)呉茱萸(ごしゅゆ):木瓜(もっか):



H竜胆瀉肝湯:[解説]
 
此の方は温清飲を基本とし、清熱、和血、解毒の意味をふくませ、発汗異常、下焦における諸の炎症性疾患、わきが、すそが、帯下、ガンジタなどに用いる。

竜胆瀉肝湯:[構成]
当帰(とうき):川窮(せんきゅう):芍薬(しゃくやく):地黄(じおう):黄ゴン(おうごん):黄柏(おうばく):山梔子(さんしし):黄連(おうれん):甘草(かんぞう):連翹(れんぎょう)薄荷(はっか):木通(もくつう):車前子(しゃぜんし):防風(ぼうふう):竜胆(りゅうたん):沢瀉(たくしゃ):






腋がの民間療法
すももの皮を煎じ、明バンを加え、毎晩腋を洗う。
クルミの核仁を潰して油液を搾り取り、毎日腋を洗ってから塗りつけ、その後しばらくマッサージする。
竜眼の種子6粒、胡椒2〜7粒を粉末状にして、汗が出るたびにこすりつける。
岡本玄治の処方集の中にタニシの中に巴豆の粉末をいれると、タニシからネバネバの汁がでる、その汁を腋につけると良いとある。

漢方薬の選択は、下記の問診表にてご相談下さい。

SSL verisign 漢方相談 坂本薬局 漢方薬 漢方薬局 山梨
問診表を使った
御相談



参考になる処方名

●防已黄蓍湯 ●桂枝加附子湯 ●桂枝湯 
●桂枝加竜骨牡蠣湯 ●桂枝加葛根湯 ●柴胡桂枝乾姜湯 
●桂枝加黄耆湯 ●黄耆建中湯 ●白虎湯加減 
 ●加味逍遥散●柴胡加竜骨牡蠣湯 ●九味檳榔湯 
●五苓散 ●荊芥連翹湯 ●竜胆瀉肝湯






病名別解説
発汗
血の道・更年期




婦人の血の道に伴う多汗
中年の女性に、ときとしてみとめる症状に、急に発作性の熱感ないし灼熱感を、全身または上半身に覚える、そのあとをかき、更にそのあとでさむけを覚えるというものがある。

又若い人でも、手掌、足の裏、腋の下、顔面など特定の部位に異常発汗を起こす人がある、多くは、のみでなく、諸種の不定愁訴を伴うものである。ときには、年齢的には更年期とするには若すぎることもあるが。いずれにしても漢方でいう血の道の症状である、この様な異常発汗場合は、諸種の不定愁訴、体質から判断して漢方を症状に随って選択する。





婦人の血の道に伴う多汗
カーとして汗をかいてゾクゾクする
◎(カースー病)


連珠飲 (れんじゅいん)
加味逍遙散(かみしょういようさん)


I連珠飲 :[解説](内科秘録)
更年期にてのぼせが強く、眩暈があり、のぼせは発作性にくる者で、カーッとし汗をかき顔や上半身が熱くなったかと思うとスーッと収まったりする。
その状態は気温や、気持ちの変化にてジワーッと汗が噴き出る状態の症状の用いる。更年期症状に守備範囲の広い処方である。

連珠飲
:[構成]
茯苓(ぶくりょう):桂枝(けいし): 白朮(びゃくじゅつ): 当帰(とうき):川窮(せんきゅう):芍薬(しゃくやく):地黄(じおう):甘草(かんぞう):



J加味逍遙散 :[解説](内科摘要)
血の道症・更年期にてのぼせが強く、眩暈があり、のぼせは発作性にくる者で、カーッとし汗をかき顔や上半身にでやすい。その他、疲労、肩こり、めまい、不眠、のぼせ感、怒りなど、肝気が高ぶり、癇の失調によるよるイライラ感の状態を改善します、気分の鬱ぎがとれ、肌が潤い、シミなど皮膚機能の改善にも良い。
多汗には黄耆、牡蠣を加える。

加味逍遙散
:[構成]
柴胡(さいこ):芍薬(しゃくやく):茯苓(ぶくりょう):当帰(とうき):薄荷(はっか):甘草(かんぞう):白朮(びゃくじゅつ):山梔子(さんしし):牡丹皮(ぼたんぴ):生姜(しょうきょう):黄耆(おうぎ):牡蠣(ぼれい):

漢方薬の選択は、下記の問診表にてご相談下さい。

SSL verisign 漢方相談 坂本薬局 漢方薬 漢方薬局 山梨
問診表を使った
御相談




参考になる処方名。

●加味逍遥散 ●柴胡加竜骨牡蠣湯 
●折衝飲 ●連珠飲 ●防己黄耆湯 
●柴胡桂枝乾姜湯

 ・・・・上記の処方は、参考漢方処方です・・・・
病名別解説に戻る

坂本薬局のトップに戻る