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病名別解説
視力障害
仮性近視



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視力障害、仮性近視について

視力障害を起こしてくる疾患は極めて多い。眼の局所的障害、脳脊髄、全身病から発来するものなどある。これらの漢方応用について評価をすると、現代医学的には比較的に治療が困難でも、漢方を応用すると意外に効果があがるものなど良い処方がある。






慢性軸性視神経炎

苓桂朮甘湯
(りょうけいじゅつかんとう)

@苓桂朮甘湯「解説」(金匱要略)
眼精疲労・眩暈(めまい)・のぼせ・目の充血に用いる、胃腸が弱く、血圧の低いなど、メニエール、むくみに適応がある。眩暈が強ければ、沢瀉を加え、目の充血には車前子を加える。

苓桂朮甘湯:「構成」
茯苓(ぶくりょう): 桂枝(けいし): 朮(じゅつ):甘草(かんぞう):
<学術報告:『藤平建氏、慢性軸性視神経炎患者の全身症状治験』>
(日本眼科学会雑誌 55巻4号)
慢性軸性視神経炎 学術報告では、慢性軸性視神経炎患者197例に現れた全身症状を観察し、眼精疲労、注意力散漫、感情不安状態、頭痛、頭重、起首時目眩等は、苓桂朮甘湯の証に該当するもの多きを知り、本方服用により、視力の良転せるもの95%、仮性近視の軽減せるもの71%、調節時間の正常に復帰せるもの60%、諸種総合症状の軽快せるもの88%、治癒しないもの12%、慢性軸性視神経炎の治療に相当効果を収めたと報告している。








角膜、強膜、虹彩毛様体
緑内障、葡萄膜などの炎症
潰瘍による視力障害



滋腎明目湯(じじんめいもくとう)

A滋腎明目湯:「解説」(万病回春)
「勿誤薬室方函口訣」に労神、腎虚、血少、眼痛、昏暗(こんあん)を治すとある。滋腎明目湯は四物湯に菊花:山梔子:黄連:蔓荊子:など目の充血炎症・視力障害・偏頭痛・目痛・眼底出血に用いられ、滋腎明目湯の四物湯は角膜に潤いを与え、白内障、飛蚊症、ドライアイの症状に応用される。

滋腎明目湯「構成」
当帰(とうき): 川窮(せんきゅう): 芍薬(しゃくやく):地黄(じおう): 桔梗(ききょう):人参(にんじん): 山梔子(さんしし):黄連(おおれん):白止(びゃくし):菊花(きっか):蔓荊子(まんけいし):薬茶(やくちゃ): 灯心草(とうしんそう): 甘草(かんぞう):






  水晶体の混濁

八味地黄丸は老人性の白内障に応用がある、先天性のものや弱年性のものには、漢方の治療はあまり効果的ではない八味地黄丸にアレンジした処方で、杞菊地黄丸滋腎明目湯・滋腎明目丸がある、これらは経験によって加減された処方にて、症状に合った選択の仕方をする。


老化による視力の衰え

八味丸(はちみがん)
杞菊地黄丸(こぎくじおうがん)

B八味丸:「解説」(金匱要略)
下焦の腎気(腎臓、副腎、性器等の作用を含めた機能)が虚して、尿利不調となり、下虚のため血行停滞して血熱を起こし下焦の麻痺を招来したものである、眼の疾患にいおいて白内障、腰痛症に症状に随って応用される。

八味丸:「構成」
乾地黄(かんじおう): 山茱萸(さんしゅゆ): 山薬(さんやく):沢瀉(たくしゃ): 茯苓(ぶくりょう): 牡丹皮(ぼたんぴ): 桂枝(けいし): 附子(ぶし):



C杞菊地黄丸:「解説」(世医経験方)
八味地黄丸加減に枸杞(くこ)、菊花を加えた処方で有る、
守備範囲が広く、視力の衰えの予防に役立つ。

杞菊地黄丸:
「構成」

乾地黄(かんじおう): 山茱萸(さんしゅゆ):山薬(さんやく):沢瀉(たくしゃ):茯苓(ぶくりょう): 牡丹皮(ぼたんぴ): 枸杞子(くこし): 抗菊花(こうきっか):




緑内障

釣藤散(ちょうとうさん)


D釣藤散:「解説」(晋済本事方)
首から上の疾患にて、眼の充血感、眼の痒み、眼がくしゃくしゃするなど眼の疾患にいおいて緑内障、に証に随って応用される、眼圧の改善に夏枯草を加える。

釣藤散加夏枯草:「構成」
麦門冬(ばくもんとう):半夏(はんげ):橘皮(きっぴ):釣藤鈎(ちょうとこ):2 茯苓(ぶくりょう):人参(にんじん):菊花(きっか):防風(ぼうふう):石膏(せっこう):甘草(かんぞう):生姜(しょうきょう):夏枯草(かごそう):






網膜色素性網膜変性による視力障害

柴胡桂枝湯
(さいこけいしとう)
滋腎明目湯
(じじんめいもくとう)


E柴胡桂枝湯:[解説](傷寒論)
本方は小柴胡とと桂枝湯との合方である、肝機能の改善に役立つ、目の病気は肝、胆、目という経絡が有る、古くから熊胆の入った目薬が良く使われた、熊胆を証に随って応用する。

柴胡桂枝湯:[構成]
柴胡(さいこ):半夏(はんげ): 桂枝(けいし): 黄今(おうごん): 人参(にんじん): 芍薬(しゃくやく): 生姜(しょうきょう):大棗(たいそう): 甘草(かんぞう):
<柴胡剤と駆水剤>
柴胡剤の証は、五苓散証や苓桂朮甘湯証に併存して出る場合が極めて多い。



F滋腎明目湯「解説」(万病回春)
「勿誤薬室方函口訣」に労神、腎虚、血少、眼痛、昏暗(こんあん)を治すとある。
腎気明目丸は四物湯に菊花、山梔子、黄連、マンケイシ、など目の充血炎症、視力障害、黄班変性症、偏頭痛、目痛、眼底出血に用いられ、滋腎明目湯の四物湯は角膜に潤いを与え、白内障、飛蚊症、ドライアイなど守備範囲が広い。

滋腎明目湯:「構成」
当帰(とうき):川窮(せんきゅう): 芍薬(しゃくやく):地黄(じおう):桔梗(ききょう): 人参(にんじん):山梔子(さんしし):黄連(おおれん):白止(びゃくし):菊花(きっか):蔓荊子(まんけいし): 薬茶(やくちゃ): 灯心草(とうしんそう):甘草(かんぞう):
柴胡(さいこ):





参考になる処方名

  ●滋腎明目湯 ●杞菊地黄丸●当帰芍薬散 ●苓桂朮甘湯 
●大柴胡湯 ●小柴胡湯  ●八味丸 ●柴胡桂枝湯 
●五苓散 

・・・・上記の処方は、参考漢方処方です。・・・

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