|
◆ 脂肪肝について
◆脂肪肝とは、肝細胞の中に中性脂肪がたまりすぎた状態で、過食、酒類の飲み過ぎ、糖尿病などが原因でおこります。 また、薬剤(副腎皮質ホルモン剤、抗生物質など)の副作用や薬物の中毒でおこることもあります。
◆検査結果が、慢性肝炎とよく似ていて、見分けがつきにくいものです。
明らかな肥満があって、コレステロール値やコリンエステラーゼ値が高ければ、栄養過多による脂肪肝が疑われます。
また、飲酒常習者で、γ-GTPが高値であれば、アルコールの飲み過ぎによるアルコール性脂肪肝が疑われます。
漢方では脂質代謝を改善し高コレステロールや高脂血症に伴う随伴症状の改善に証に随って応用します。 |
◆ 脂肪肝
柴苓湯加茵陳山梔子(さいれいとうかいんちんさんしし)
加味益気湯(かみえっきとう)
分心気飲(ぶんしんきいいん)
@柴苓湯加茵陳・山梔子:「解説」(得効方)
小柴胡湯に五苓散を茵陳蒿湯去大黄を合方した処方の加減で有る、免疫性の強化、脂肪肝、食道静脈瘤、肝硬変の予防に、証に随って応用する。熊胆または駆お血剤(丹参、霊芝、)田七人参製剤と併用がよい。
柴苓湯加茵陳・山梔子:「構成」
柴胡(さいこ):半夏(はんげ):生姜(しょうきょう):黄今(おうごん):大棗(たいそう):人参(にんじん): 甘草(かんぞう):沢瀉(たくしゃ):
白朮(びゃくじゅつ): 茯苓(ぶくりょう): 猪苓(ちょれい): 桂枝(けいし):茵陳(いんちん):山梔子(さんしし):
|
★
A加味益気湯:「解説」(医療衆方規矩)
慢性肝炎、ウイルス性肝炎などの、長期間肝臓の炎症が起こり、肝臓だけではなく腎機能弱りが出たり、体力の弱った人に証に随って応用する。
加味益気湯:「構成」
黄耆(おうぎ):人参(にんじん):朮(じゅつ):当帰(とうき):陳皮(ちんぴ):大棗(たいそう): 甘草(かんぞう): 柴胡(さいこ):乾姜(かんきょう):升麻(しょうま):猪苓(ちょれい):茯苓(ぶくりょう):沢瀉(たくしゃ):茵陳(いんちん):山梔子(さんしし):蒼朮(そうじゅつ):黄連(おうれん): |
★
B分心気飲:「解説」(和剤局方)
水毒症状が有り、不安感、冷え、疲労感、頭痛、耳鳴、肩こり、動悸、歩くとフラッとなる(回転性のめまい)、気分がいたたまれなくなる、咽のつかえ感、異物感など、胸苦しさ、肥満、むくみなど、があり、処方中の生薬の沢瀉、大腹皮、灯心草は脂肪肝、肥満の改善にも役立ちます。
煎じ薬は香り、味も良く、服用し易い処方です、症状によって生薬の加減をします。
分心気飲:[構成]
桂枝(けいし): 芍薬(しゃくやく):木通(もくつう):半夏(はんげ):甘草(かんぞう):大棗(たいそう):生姜(しょうきょう):灯心草(とうしんそう):桑白皮(そうはくひ):大腹皮(だいふくひ):羌活(きょうかつ):茯苓(ぶくりょう):蘇葉(そよう):青皮(せいひ):沢瀉(たくしゃ):白朮(白朮):檳榔子(びんろうじ): |
◆ 生薬解説
◆脂質代謝に応用される生薬
| 黄連 |
血中脂質 |
田七人参 |
血中コレステロール、TG、
NEFA、HDL-コレステロール、
リポ蛋白、アポ蛋白、脂肪肝、実験的粥状硬化 |
| 何首烏 |
血中脂質 |
忍冬 |
血中脂質 |
| 枸杞子 |
血中脂質、脂肪肝 |
木通 |
血中脂質 |
| 柴胡 |
血中コレステロール、TG
リポ蛋白、アポ蛋白、脂肪肝 |
黄ごん |
実験的粥状硬化 |
| 山梔子 |
血中脂質 |
甘草 |
血中脂質、脂肪肝、実験的粥状硬化 |
| 蘇木 |
高脂血症 |
霊芝 |
血中脂質、血管収縮性低下 |
| 沢瀉 |
血中脂質、脂肪肝 |
杜仲 |
血中脂質 |
| 猪苓 |
脂肪肝 |
丹参 |
血中脂質、脂肪肝、実験的粥状硬化 |
参考になる処方名
●柴桂湯 ●補気建中湯 ●補中治湿湯 ●四逆散
●柴苓湯加茵陳・山梔子 ●桂苓丸 ●丹梔逍遙散
●分消湯 ●行湿補気養血湯 ●五苓散 ●大柴胡湯
●防風通聖散 ●竜胆瀉肝湯 ●通導散 ●加味益気湯
●分心気飲加減 ●熊胆
・・・・上記の処方は、参考漢方処方です・・・
病名別解説に戻る
坂本薬局のトップに戻る
|
|