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病名別解説
 
慢性関節リウマチ
リュウマチ



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慢性関節リウマチについて

慢性関節リウマチは、まだその原因が十分解明されず、従ってその療法も決定的なものがない、まことに困った疾患である。
 きわめて慢性の経過をとり、しかも進行性であるため、単純な薬物療法だけでは処置が困難な場合が多く、またその西洋医学的薬物療法(金療法、 副腎ステロイド、また非ステロイド系消炎剤など)も、副作用を十分考慮する必要があり、根気のいる注意深い療法が必要である。また 進行した慢性関節リウマチでは、リハビリテーションも、重要な部分を占める。

漢方による特徴をあげると、(1)附子を配合した附子剤の消炎、鎮痛作用が相当期待を持てること。使用法を慎重にすれば、副作用がないばかりでなく、体調を整え、体力を 恢復する作用があり、長服しても無害で、その点安心して使える。(2)全身状態の悪化、各種愁訴に対しては、漢方は実に豊富な漢方群があり、この漢方群を活用するだけでも、 リウマチの側面援護法として、有用でないかと考える。この中で、柴胡剤と駆お血剤の運用による効果は、消炎にも有効で積極的に利用する価値があると考える。
 もちろん、以上の薬物療法に併行して、食養生をはじめ、生活上の養生法の指導は、西洋医学的の場合と同様に必須である。

◆痛みに対しては、身体痛に使われる薬方は一応全部適用されるのであるが、炎症進行中で、漢方でいう身熱のある時期には、 消炎、解熱、鎮痛を兼ねた薬方群が選用される。鎮痛に有効な薬方には、附子が配伍されている場合が大半である。しかし、当然、附子単独に用いるのではなく、一定の生薬と配伍して用いられるが、 その配伍する生薬により鎮痛効果の発現に相違があるので、証に随って応用する。






証に随った処方の選択の仕方>
前駆期
まだ関節に固定した強い炎症を起こしていない時期、発熱、頭痛、倦怠、があれば、発汗療法を行う。
(a)悪寒して無汗の場合‥麻黄、桂枝の選択
(b)悪風して自汗の場合‥桂枝湯類の選択

活動期

高熱、あつい、発汗し、口渇、尿量少なく尿色濃い、口乾き、温めると悪い等の症状がある時期。
(a)痩せ型の場合‥白虎湯類の選択
(b)肥満型の場合‥越婢湯類の選択
(c)虚弱型の場合‥続命湯類の選択

緩解期

炎症症状や、腫れも痛みも強くない。
(a)小関節の場合‥当帰、知母、防風類の選択
(b)大関節の場合‥桂芍知母湯類の選択

寒冷型

局所も冷えて熱がなく、腫れと痛みが強い場合、冷えると悪くなる、口渇もなく、尿量多く色は希薄、大便は軟らかい。
(a)痛みが主の場合‥桂枝、附子、蒼朮類の選択
(b)腫れが主の場合‥防己黄耆湯類の選択

安定期

炎症も治まった時期には体質改善を行う。
(a)炎症型の場合‥防風痛聖散類の選択
(b)お血体質の場合‥桂枝茯苓丸類の選択
(c)水滞型の場合‥当帰芍薬散類の選択



疼痛に有効な生薬
生薬分類 生薬名
解表 麻黄、荊芥、藁本、柴胡、細辛、升麻、防風、
清熱 牡丹皮、紫根、黄連、黄柏、忍冬、金銀花
温裏 呉茱萸、丁香、附子
利水 茵ちん、防已、よく苡仁、木通
理気 香附子、沈香
理血 延胡索、三七人参、桃仁
補養 当帰、白朮、芍薬
化痰止咳 桔梗、桑白皮、p莢
固渋 五味子
瀉下 大黄、甘遂
去寒 附子
去湿 防已





慢性関節リウマチ

越婢加朮湯(えっぴかじゅっとう)
大防風湯(だいぼうふうとう)
疎経活血湯(そけいかっけつとう)



@越婢加朮湯:「解説」(傷寒論)
リュウマチの炎症があり、少し熱感があり、初期から活動期の段階で変形がさほどひどくないときに使用する、一般の神経痛の漢方薬には、痛み炎症を抑える力が弱い、麻黄、石膏など生薬を加減する事によって対応する、膝関節炎などにも,証に随って応用される、又安定期にはお血の処理・桂枝茯苓丸との併用も大事である

越婢加朮湯「構成
麻黄(まおう): 石膏(せっこう):大棗(たいそう):甘草(かんぞう):桂枝(けいし):芍薬(しゃくやく):蒼朮(そうじゅつ):生姜(しょうきょう):附子(ぶし):



A大防風湯:「解説」(太平恵民和剤局方)
慢性関節リウマチで長期にわたって関節がこわばったタイプに、変形が進まないように予防をする処方である、体全体に体力が付き、気力もしっかりする、抗リュウマチ薬の副作用も軽減など、証に随って応用する。

大防風湯:「構成」
当帰(とうき):地黄(じおう):芍薬(しゃくやく):蒼朮(そうじゅつ):川窮(せんきゅう): 黄耆(おおぎ): 防風(ぼうふう):杜仲(とちゅう): 牛膝(ごしつ):人参(にんじん):甘草(かんぞう): 羌活(きょうかつ): 大棗(たいそう): 乾姜(かんきょう): 附子(ぶし):



B疎経活血湯:「解説」(万病回春・通風)
外傷の後遺症(術後)、お血の加わったタイプ、長期にわたって関節がこわばったタイプに変形が進まないように予防をする処方である、抗リュウマチ薬、痛み止めの副作用も軽減など、証に随って応用する。

疎経活血湯:「構成」
当帰(とうき):地黄(じおう):蒼朮(そうじゅつ):川窮(せんきゅう): 桃仁(とうにん): 茯苓(ぶくりょう):芍薬(しゃくやく): 牛膝(ごしつ): 威霊仙(いれいせん):防已(ぼうい): 羌活(きょうかつ): 防風(ぼうふう): 竜胆(りゅうたん): 生姜(しょうきょう): 陳皮(ちんぴ): 白止(びゃくし):甘草(かんぞう):木爪(もっか):木通(もくつう):黄柏(おおばく):ヨクイニン(鳩麦):





参考になる処方名

●越婢加朮湯 ●桂枝加朮附湯 ●葛根加朮附湯
●大防風湯 ●独活湯 ●白虎湯 ●五積散
 ●桂枝茯苓丸 ●芍薬甘草湯  ●防已黄耆湯  
●麻杏よく甘湯 ●疎経活血湯  
●黄耆建中湯  ●よく苡仁湯 
 

・・・上記の処方は、参考漢方処方です・・・・

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