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病名別解説
多発性硬化症


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多発性硬化症につい

多発性硬化症の西洋医学的には、その病態に免疫異常が大きな役割を果たしていると考えられることから、ステロイド剤や免疫抑制療法が中心となっています。急性増悪期にはステロイドパルス療法を行ったり、また最近では、血漿交換療法やインターフェロンの投与も試みられています。

漢方としては、最近、急性増悪期に柴胡剤がよく使用されています。柴胡剤の免疫調整作用やステロイドホルモン増強作用が明らかになり、症状の早期改善・再発の予防に応用があることがわかってきたからです。
 柴胡剤には、ステロイドホルモン増強作用とその分泌の促進、免疫調整作用(インターフェロン産生促進作用など)、免疫複合体除去作用、抗炎症作用、抗アレルギー作用、があることが知られています。
 これは、柴胡剤の主薬である「柴胡」に、生理活性に富むサイコサポニンが多量に含まれているからであり、多発性硬化症などの自己免疫疾患の免疫機能に影響を及ぼし、その病態に応用できます。また、手足のしびれやまひ、下半身あるいは片側上下肢のまひ、運動障害など、血虚の症候が強い場合には、血液の流れを良くする処方があり、症状が慢性化してお血の症候がある場合には、駆お血剤と併用する必要があります。その他、冷えや疲労感が強いなどの体力消耗状態のときには、補法を中心とした処方を証に随って選択します。これは、漢方では、その病名だけではなく、症状や体格・体質を重視するためです。証に随って漢方処方を応用することにより、.自覚症状の改善に役立ちます。




生薬の柴胡について
◆紫胡
“辛涼解表薬”。麻黄と同じく解熱作用がありますが、柴胡は逆に体を冷やして解熱します。 そして、“肝気鬱結(かんきうっけつ)”の要薬でもあります。“肝気鬱結”とは、特に精神的な原因で起こる、自律神経系の緊張や異常亢進・ゆううつ感・怒りやすい・胸部や脇部のはった痛みなどの症状をいいます。 ですから、柴胡は自律神経失調症によく処方される多くの方剤に配合されています。また、柴胡剤は、風邪・胃炎・気管支喘息・肝炎・腎炎・自律神経失調症など様々な病気に証に随って応用され、
漢方処方の中では現在日本で一番多く使用され、証に随って幅広い製剤があります。

駆お血剤について
◆四物湯(当帰、川窮、芍薬、地黄)
を中心にした処方の加減を応用する。当帰川窮は四肢や身体外表の血行を改善し、寒冷の作用を受けて、筋肉、関節などが冷たくなり疼痛、筋肉の痙攣、知覚麻痺や鈍麻、運動障害などが起こる症状の改善に役立ち、四物湯を骨格とした処方を選択する事によって体質改善する。



参考になる処方名

●小柴胡湯 ●柴胡桂枝湯 ●補中益気湯 ●抑肝散 
●柴苓湯 ●柴胡加竜骨牡蠣湯  ●疎経活血湯
●当帰芍薬散 ●桂枝茯苓丸 ●独活湯  


・・・上記の処方は、参考漢方処方です・・・・

                 

   
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