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病名別解説
胃・十二指腸潰瘍


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胃潰瘍,十二指腸潰瘍は心の病
胃潰瘍もそうであるが十二指腸潰瘍は心の状態の現れであるのである。 曲直瀬玄朔の医学指南篇の脾胃指南十二に、脾胃の働きは心の動きによって左右するもので、楽しい思いをもてば胃腸の働きが良くなり、不愉快な思いをすれば胃腸の働きが悪くなるばかりでなく、 病気になるとある。十二指腸潰瘍はそのような不愉快な感情が起こす病気である。 養生法として、食事療法も重要である。


文豪も胃潰瘍
大塚敬節先生は「夏目漱石の病気」という小論の中で、漱石が弟子にあてた手紙の一節「本日は虞美人草休業。肝癪が起こると妻君と下女の頭を正宗の名刀でズバリと斬ってやり度い。然し僕が切腹をしなければならないからまず我慢をする。そうすると胃が悪くなって便秘して不愉快でたまらない…」を紹介し、「漱石の胃病は肝癪をがまんするところにあったのだろう」と述べ、この胃潰瘍をあげている。香川修庵の「一本堂行余医言」を引用して、癇によるストレス性胃痛には山梔子、黄連、蒼朮、枳朮、香附子を含むの処方を証に随って応用すると述べている。





◆ 胃・十二指腸潰瘍

香砂養胃湯(こうしゃよういとう)
甘草瀉心湯(かんぞうしゃしんとう)
柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)


@香砂養胃湯:「解説」(万病回春・飲食門)
万病回春の飲食門に「脾胃和せず、飲食を思わず、口味を知らず、痞悶して舒びざるを治す。」
胃の力を助け、停飲を去り、気を巡らし、食欲を進めるものである、補と瀉を兼ねて、腹力の軟弱なもの、胃アトニー、慢性胃炎、胃拡張に証に随って応用する。

香砂養胃湯
:「構成」

白朮(びゃくじゅつ):茯苓(ぶくりょう):香附子(こうぶし):蒼朮(そうじゅつ):陳皮(ちんぴ):厚朴(こうぼく):白豆蒄(はくずく):人参(にんじん):木香(もっこう):砂仁(さじん):大棗(たいそう):甘草(かんぞう):生姜(しょうきょう):



A甘草瀉心湯:「解説」(金匱要略)
 神経を使う事により、胃と腸が障害された状態の胃酸過多症に守備範囲が広く用いられる、胸焼けはもちろんだが、げっぷ、腸鳴、下痢、口臭、口内炎、みぞおちの痞え、不眠、便が軟便にて気持ち良くでない、もやもやする、などに良い、食欲は有って、痛みよりむしろ重苦しさと、むかつきに用いる、症状に随って応用する。

甘草瀉心湯:「解説」
半夏(はんげ):乾姜(かんきょう):黄今(おうごん): 竹節人参(にんじん):大棗(たいそう):甘草(かんぞう):黄連(おおれん)



B柴胡桂枝湯:「解説」(金匱要略)
雑病として応用範囲が広く、心下部を中心とし、心腹卒中痛(心下部がにわかに痛む)者に用いる、胃、十二指腸、胆嚢、膵臓、胆石、肝炎などの心下部疼痛疾患など守備範囲が広い、体質的証に随って応用する。

柴胡桂枝湯:「構成」
柴胡(さいこ): 半夏(はんげ): 桂枝(けいし):黄今(おうごん): 人参(にんじん): 芍薬(しゃくやく): 生姜(しょうきょう): 大棗(たいそう): 甘草(かんぞう):






食事療法が重要である。
◆嗜好品、香辛料とともにさけるのが原則となっている。ヘビースモーカーに十二指腸潰瘍が発生しやすいという研究もある。 原の研究でも、喫煙量と再発率には有意の相関がある。アルコールはガストリン放出を促す刺激剤である。コーヒーのカフェインも胃液分泌を高める。 問題は医師が禁酒禁煙を申しわたしても、ほとんど実行されていない現実を直視するべきである。 アルコールは活動期にはやめさせるが、治療期にはストレスをとる意味での晩酌まで禁止しない。1日1〜2杯のコーヒーは禁止しない。


<現代医薬との併用>
◆1982年のH2-blocker(シメチジン)登場以来、抗潰瘍剤の治療効果は瞠目に値する。しかし一方で不応例や易再発の問題、副作用の問題もあるので、 今も漢方の意義は失われていない。
 activeな時期は現代医薬品(H2-blocker, proton pump inhibitor)を主とし、漢方の併用によりスムーズな漸減と廃薬、再発の予防を図る。

◆抗消化器潰瘍作用をもつ生薬
茴香、延胡索、黄ごん、黄柏、黄連、乾姜、甘草、桔梗、桂皮、厚朴、五味子、山梔子、芍薬、縮砂、生姜、蒼朮、蘇葉、 大棗、人参、半夏、白朮、茯苓、附子、牡丹皮




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問診表・相談

参考になる処方名

●半夏瀉心湯 ●柴胡桂枝湯 ●四逆散 ●黄連湯 
●甘草瀉心湯 ●安中散 ●香砂六君子湯  ●香砂養胃湯
●六君子湯 ●柴胡疎肝湯 ●柴陥湯 ●人参湯 
●生姜瀉心湯 ●胃苓湯 ●桂枝加芍薬湯 
 ●理中湯 ●小陥胸湯 ●化食養脾湯
●柴芍六君子湯

 ・・・・上記の処方は、参考漢方処方です・・・・。

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