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病名別解説
痔、脱肛、痔瘻


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 痔、痔核、脱肛、痔瘻、肛門掻痒について

にはいろいろな種類があり、それぞれに原因や症状が異なっているが、一般には肛門とその付近におけるいろいろな病気を総称してと呼んでいる。

古書ではとを区別し、『おしりの孔に瘡を生じて傷れず、あるいは傷(やぶ)れてもすこしにして癒えやすきをとし、傷潰(つい)えて窮(今で云えばFstel)をなし、膿血出でて癒え難きをとする』。とのべているが、今日から見るところの区別はすこし混乱がある様に見受けられる。
 日本人は西洋人と比べて肛門の病気、とくに重症な肛門の病気が多いとされ、その原因として食物の違いによって日本人の大便の量の多い事、家屋の構造上便所が北向きの寒いところに作られ、それにより体やおしりが冷えやすいこと、日本風と西洋風の便器がちがうこと(つまり日本風の便器より西洋風の便器の方がよいこと)、畳の上に座る習慣があることなどがあげられる。

にもいろいろな痔があり、もっとも多いのが内痔核であり、その他に外痔核、裂肛、肛門周囲膿瘍、痔ろう、脱肛などがある。
痔瘻については、化膿性疾患の漢方薬を応用する。






 痔・脱肛・痔瘻

乙字湯(おつじとう)
当帰建中湯
(とうきけんちゅうとう)
伯州散(はくしゅうさん)


@乙字湯:[解説](勿誤薬室方函口訣)
 
 痔核脱肛など痔疾患に用います、痔疾は痔静脈のうっ血・充血が原因となりますが、この傾向の強い場合には、 牡丹皮、桃仁、魚腥草、紅花などの駆お血を配合します。これらの処方は「ふる血」をとりのぞく目的で適応されます。
 又、痔ろうなどの化膿性痔疾患にも用い、本処方は便秘で無くとも、時々少量の出血があり、局所の痛みのあるもの、痔核(じかく)、脱肛に適応されます。又、肛門・陰部掻痒症にも使われます。
痔が改善されると、眠り、と精神が安定します。
新乙字湯は痔核、脱肛に守備範囲の広い処方である。

乙字湯:
[構成生薬]

柴胡(さいこ):升麻(しょうま): 甘草(かんぞう): 黄今(おうごん): 当帰(とうき):



A当帰建中湯:[解説](金匱要略)
下腹から腰にかけて、ひきつるように痛むもの。疣痔の痛み、さけ痔、身体下部の諸出血によい。貧血気味で冷え性の、虚弱な婦人や衰弱した婦人の腹痛。下腹中心の腹痛で背や腰におよぶもの。

当帰建中湯:[成分]
当帰(とうき):桂枝(けいし):生姜(しょうきょう):大棗(たいそう):芍薬(しゃくやく):甘草(かんぞう):        



C伯州散:「解説」(大同類聚集方)
日本における陰症の(よう)ならびに慢性潰瘍の主要な方剤である。下腿潰瘍、凍傷の潰瘍、結核性の瘻孔、寒性膿瘍、痔瘻をはじめ、乳腺炎、中耳炎、カリエス、リンパ腺炎等の化膿性疾患の治療しにくいものに応用し、『外科倒し』という異名をもつ。


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参考になる処方名
●乙字湯 ●秦ぎょう羌活湯  ●当帰建中湯 
●六君子湯 ●黄連解毒湯 ●麻杏甘石湯 
●千金内托散 ●秦ぎょう防風湯 ●桂枝茯苓丸 
●紫雲膏 ●桂枝加芍薬湯 ●大黄牡丹皮湯 ●桃核承気湯 
 ●痔救散 ●伯州散

・・・・上記の処方は、参考漢方処方です…



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