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病名別解説
慢性下痢


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慢性下痢について

◆下痢が致死的になることは我が国では急速に減少したが、世界的な視野よりすれば、なお下痢は死因をなす主要疾患として注目されている。我が国でも赤痢などの感染症は減ったが、最近漸増傾向になる潰瘍性大腸炎過敏性大腸炎などの新しい問題が登場してきた。

漢方的に下痢を考える場合、陰陽あるいは寒熱に分けるのが普通である。陰あるいは寒の場合は裏急後重(腹痛)を伴わないもので古くは泄瀉と呼んだ。これに反して裏急後重をともなう場合は陽あるいは熱証であって痢疾と呼ばれた。
 痢疾の場合は外邪によるもので、瀉方を原則とする。これに対し泄瀉の方は補方を使用するのを原則とするのである。




慢性下痢

啓脾湯(けいひとう)
大建中湯(だいけんちゅうとう)
甘草瀉心湯(かんぞうしゃしんとう)
五苓散(ごれいさん)
真武湯
(しんぶとう)
カッ香正気散
(かっこうしょうきさん)
人参湯
(にんじんとう)

@啓脾湯:「解説」(万病回春)
虚証で、いわゆる脾胃虚弱の水寫性下痢症、大人、又は小児の消化不良性の下痢に用いる、啓脾湯は神経性と思える下痢に対し奏功し、過敏性大腸など症状に随って応用する。

啓脾湯:「構成」
蒼朮(そうじゅつ):茯苓(ぶくりょう):人参(にんじん):蓮肉(れんにく):山査子(さんざし):陳皮(ちんぴ):沢瀉(たくしゃ):甘草(かんぞう):



A大建中湯:「解説」(傷寒論・金匱要略・大塚敬節)
本方は大塚敬節先生が考案為された処方にて、下痢、下腹部痛、癒着による通過障害にもちいて効を得る、開腹手術後の癒着などによって起こった狭窄などに用いる機会が多く、腸の蠕動運動亢進と、腹痛、下痢、便秘を主とする者など守備範囲が広い処方です。

中建中湯:「構成」
蜀椒(しょくしょう):人参(にんじん): 乾姜(かんきょう):



B甘草瀉心湯:「解説」(金匱要略)
慢性下痢でも便秘でも、過敏性、ストレス性と思われる状態にも、障害された、食道、胃、腸を正常に戻す処方として、ゲップ、ガス腹、下痢、吐き気、みぞおち痞えに、症状に随って応用する。

甘草瀉心湯:「構成」
茯苓(ぶくりょう):蒼朮(そうじゅつ):半夏(はんげ): 黄今(おうごん): 人参(にんじん): 甘草(かんぞう):大棗(たいそう): 乾姜(かんきょう):黄連(おうれん):



C五苓散:「解説」(傷寒論・金匱要略)
慢性下痢でも、お酒を飲んだあとの下痢でも、本方は下痢、嘔吐などいずれかの症状にて、消化器の過剰な水分を小便に導き便を整えます、その他、頭痛、二日様、めまい、車酔い、むくみなど症状に随って応用する。

五苓散:「構成」
茯苓(ぶくりょう): 桂枝(けいし): 猪苓(ちょれい):沢瀉(たくしゃ):白朮(びゃくじゅつ):



D真武湯・人参湯:「解説」(傷寒論・金匱要略)
陰症の下痢の状態に用いる、陰症とは胃腸の冷え、寒がり、手、足が冷たく、冬は懐炉を欠かせない体質にて、下痢の回数は少なく痛みは比較的に軽く、漏らしそうになる、消化管に水分の停滞が多い為に、胃内停水(チャプチャプする)があり、温かい物を好むなどの症状がある。
過剰な消化管の水分の吸収力を高め小便に導く事によって便の下痢は落ち着き、消化能力を高める、下痢にも陰症、陽症が有る。

真武湯:「構成」
茯苓(ぶくりょう): 芍薬(しゃくやく): 生姜(しょうきょう):附子(ぶし):白朮(びゃくじゅつ):
人参湯:「構成」
人参(にんじん):乾姜(かんきょう):甘草(かんぞう):白朮(びゃくじゅつ):



Eカッ香正気散:「解説」(和剤局方)
体質の中等度にて、夏期に冷えた飲食に拠って起こる下痢に用いる。
脾の気を発越すると云う意味にて正気散と名付けられ、内傷と外感を兼ね、外は夏期の風感(冷房)、内は生冷の飲食に拠って傷害され、下痢、吐き気、頭痛、腹痛を訴える体質に応用する。

カッ香正気散:「構成」
白朮(びゃくじゅつ):茯苓(ぶくりょう):半夏(はんげ): 厚朴(こうぼく):陳皮(ちんぴ): 甘草(かんぞう)桔梗(ききょう): 乾姜(かんきょう):白止(びゃくし):蘇葉(そよう):カツ香(かっこう):大腹皮(だいふくひ):大棗(たいそう):


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参考になる処方名

●半夏瀉心湯 ●中建中湯 ●甘草瀉心湯 ●生姜瀉心湯
  ●五苓散 ●胃苓湯 ●真武湯 ●胃風湯
●人参湯  ●黄連湯  ●桂枝加芍薬湯 
●断痢湯  ●啓脾湯 ●大建中湯
●香砂平胃散 ●香砂養胃湯
●カッ香正気散
 
・・・・上記の処方は、参考漢方処方です・・・・


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