@五淋散:「解説」(万病回春)
尿が出にくく淋れきするもの。混濁した尿や血尿、膿尿(のうにょう)が出たりするものに応用する、女子良く起こる訴えで、夏に発汗が強くなると、尿量が減少し炎症の所見が無くても排尿痛が起こったり、残尿感があって気持ち悪いなど、もちろん菌が検出されたり、菌が根切れに成らない者に証に随って選択する。
五淋散:「構成」
芍薬(しゃくやく): 梔子(しし):茯苓(ぶくりょう):当帰(とうき): 甘草(かんぞう):黄今(おうごん): |
◆五淋散加減:「目標」
膀胱炎下腹部の鈍痛、排尿時の痛み、頻尿、時々血尿があり、尿が濁る、発汗した後は必ず自覚症状が強くなる、泌尿器科で抗生物質をのむと尿の菌の験出は収まるが、なかなかさっぱりしない、などの慢性的なものによい。 |
<五淋散の加減:「構成」>
◆五淋散加減=尿に菌が検出されて、抗生物質で一旦良くなったが根切れにならない、また神経性と思われるもの、夏になって汗をかき、尿がでしぶるものに症状に随って加減する。
●加減
沢瀉(たくしゃ):木通(もくつう):車前子(しゃぜんし):滑石(かっせき):地黄(じおう):灯心草(とうしんそう):貝母(ばいも):加減
●加減
慢性的に足が冷える者には、地黄(じおう):牛膝(ごしつ):黄柏(おおばく):牛蒡子(ごぼうし): 牡丹皮(ぼたんぴ):連翹(れんぎょう:木通(もくつう):去・黄ゴン(おおごん):加減
●加減
炎症の強いときは、黄連(おおれん):加減
●加減
老人の機能低下には、 人参(にんじん):黄耆(おおぎ):升麻(しょうま):加減。 |