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病名別解説
常習性便秘


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常習性便秘について

漢方治療の対象となるのは、便秘のうちでも常習性便秘とよばれるものが大部分であるので、これについて述べることにする。 常習性便秘は更に弛緩性便秘痙攣性便秘とに大別できる。

弛緩性便秘
とは大腸の運動機能の低下により、腸内容が停滞し、水分の吸収がまして大便が硬くなり、排便に困難を来たしたものであり、実証と虚証が有る。

痙攣性便秘
の方は逆に腸壁が攣宿するために排便困難をおこすもので、この場合はいわゆる兎糞状の便がでて腹痛を伴うことが多い。『漢方的にいえば虚証の便秘である』。また何かの疾患で開復術を受けたことのあるような場合、 腸管の癒着による通過障害をおこすことがるが、この場合も後者、つまり虚証の便秘に属する。
 この両者の治療はまったく異なるので、処方を誤らないようにせねばならない。


 
習慣性便秘実証
◆痙攣性便秘・弛緩性の便秘の虚証
 ◆中間証の便秘
 ◆大黄の適応でない便秘





 習慣性便秘実証
◆便秘を訴える人は体質的にも実証型を示すことが多い。しかし、中にはやせ型で一見虚証のように思われる人でも この型の便秘を呈することがあるから注意せねばならない。それには便の性状をこまかくきくことは無論であるが、今までに 下剤使用の経験があるかどうかを聞くことが最も大切である。下剤をしばしば使って下痢しても、お腹が痛まずさっぱりする者は、まずこの型の便秘とみてよい。



参考になる処方

●大柴胡湯 ●大承気湯 ●小承気湯 ●桃核承気湯 
●防風通聖散 ●通導散 ●大黄甘草湯 




痙攣性便秘・弛緩性の便秘の虚証
痙攣性便秘の方についてもほぼ同じようなことがいえる。つまり一般には虚証体質の人が多いが、 過敏性大腸の傾向も現れる。この型の便秘には下剤が禁忌であり、下剤を使うとお腹が痛む者、又は下痢、便秘を交互に起こしさっぱり出ない者などは、 芍薬を主剤とし、附子、人参、地黄、当帰、などの温め、潤を与える薬が配合される処方が良い。

弛緩性の便秘の中で、気虚の者には補気剤( 人参、黄耆、白朮)、などの胃腸の働きを良くし、胃の痞え、げっぷ、嘔気などを改善する、順気剤(陳皮、枳殻)の配合された処方が良い。又血燥の便秘には(当帰、地黄)などを含んだ四物湯が良く、体内も潤い、腸内も潤う、又肌の乾燥にも良い。




<参考になる処方>

●小建中湯 ●桂枝加芍薬湯 ●桂枝加芍薬大黄湯 
●大建中湯 ●理中湯 ●加味逍遙散
●補中益気湯





中間証の便秘

習慣性便秘痙攣性便秘の中間に位する便秘の場合、便が硬く、一般の緩下剤にて腹痛が起こり、初め硬く、後が軟便というタイプに応用する。




<参考になる処方>

 ●麻子仁丸  ●潤腸湯





 
大黄の適応でない便秘


三和散「解説」(和剤局方)
大黄の入った便秘薬が効かなくなり、おなかが張り、精神的要素=鬱、不安感、冷え、疲労感、頭痛、むくみ、動悸、歩くとフラッとなる(回転性のめまい)、のどのつかえ感、異物感など、気の鬱帯が起こり、大黄の効かない便秘、抗うつ剤などによる便秘には、気剤を用いる。




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参考になる処方名


●大柴胡湯 ●大承気湯 ●小承気湯 ●桃核承気湯 
●防風通聖散 ●通導散 ●大黄甘草湯 ●麻子仁丸 
●潤腸湯 ●小建中湯 ●桂枝加芍薬湯 ●補中益気湯
●桂枝加芍薬大黄湯 ●中建中湯 ●附子理中湯
●加味逍遙散●三黄散


 ・・・・上記の処方は、参考漢方処方です ・・・・

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